「亜紀……?」


俺は保健室に入りベットを区切るために閉まっていたカーテンを恐る恐る開けた。


でもそこに亜紀の姿はない。


「もう戻ったのか……」


俺はハァと大きなため息をついた。 


転んだ亜紀を抱き上げる福原。 


抱き上げられ困った表情をしながらもどこか嬉しそうな亜紀。 



亜紀はあの日から露骨に俺を避けるようになった。 


メールや電話も一切こない。 


やっぱり告白なんてしなければよかったのか? 


俺はずっと心の中で葛藤していた。