「……冗談だよね?」


陸くんがあたしを好き?


まさか……


でも、真剣な表情の陸くんが冗談を言うはずがない。


「もし亜紀がよければ俺と付き合ってほしい」


陸くんはわずかに微笑み、


「じゃあ俺、教室戻るな?考えといて」


そう言い残し裏庭から立ち去った……―――。