レイの問いかけに、ロイは素直に口を開いた。



「わかんねぇもんなのかな…俺がどう思ってるか…」



空を見上げたまま、ロイは少し表情を曇らせた。


そんなロイを見て、レイもまた何ともいえない気持ちになっていた。



レイがここでお互いの気持ちを伝え、全てを丸く納める事はできるが、それはふたりの為になるのか…



「伝わってないって思うんなら…」



レイの言葉に、ロイの瞳が空からレイの横顔を映した。



「伝わってないって思うんなら…伝えればいいんじゃない?お互い近くにいるんだし」



そう言ってロイに向かってにっこりと微笑むレイ。