「や…そういうわけじゃなくて…」



俯いて口ごもるリリーナの様子を見てティファは「あっ」と声を上げた。



「クライブとなんかあった?」



ニヤリと微笑んだティファに見つめられて、リリーナの顔は真っ赤に染まった。



「リリーナ可愛い」



茶化すように笑うティファに顔を真っ赤にして反論しながらも、ふたりは書物庫にある机に座った。



リリーナはクライブにどう気持ちを伝えたらいいかわからないと、素直にティファに相談した。



そんなリリーナを見てこれは多少時間が必要だと感じたティファは、ふたりで街にでも出掛けたらどうだと提案した。