――――――


ある日の午後。柔らかな日差しに照らされたバルコニーに、クライブとリリーナの姿があった。



「いい天気ですね」



眩しそうに目を細めながら太陽を見上げるクライブ。



そんなクライブの横顔に、リリーナが話しかけた。


「最近、ロイとティファって仲がいいと思わない?」

「そうですね」



クライブは、リリーナの方へと向き直るとにっこりと微笑んだ。



そんなクライブの笑顔に胸の高鳴りを感じながら、リリーナは話を続けた。


「ディアスとレイもうまくいってるみたいだし…なんだかうらやましいわ」



風にサラサラとなびく髪を手でおさえながら、リリーナはバルコニーの手すりへと体をもたれかけた。