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「なんだよ。また見てんのか?」



そう言いながら、ロイは二人分のカップをテーブルに置くと、ソファーに座るティファの隣に腰を下ろした。



「だって…嬉しいんだもん」



そう言いながら首にかけられた指輪を嬉しそうに見つめるティファの姿に、ロイも頬が緩む。



思い返せば、ティファに何か買ってあげたというのは初めてだった。



それ以前に、ロイが女性にプレゼントをするということ自体初めての事だったのだ。



容姿の整っているロイは、これまでたくさんの女性と関係をもったが自分から何かを渡すという経験はなかった。