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「本当さっきはごめんね」



顔の前で手を合わせながら、城へ帰ってきたレイに誤るティファ。



その首には、チェーンに通された指輪が光っていた。



(とりあえずうまくいったのかな…)



誤るティファに、「気にしなくてもいいよ」と言いながらレイはティファに微笑んだ。



「何?」

「何でもない。それより!ロイのとこ、行かなくていいの?」



外はもう暗くなり始めていた。



レイの言葉に、ティファはありがとうと笑顔で答えると廊下の奥へと嬉しそうに走って行った。



「ほんと…わかりやすいな」



嬉しそうなティファを思い出し、レイの顔にも自然と笑みがこぼれていた。