「りんっ!!」






あからさまにウキウキしている翔に、つい口元がゆるんでしまった。






明日のコトがよっぽど楽しみなんだろうなぁ……。





隣を歩いている翔といったら、ガラにもなくスキップなんてしてる。ランドセルが上下に揺れ、光が反射して、暗闇にところどころ光っていた。









「ねぇ、明日のコトだけどさ…」










「あぁっ!!!バッチリだから任せといてよっ!!!」










私のほうを向いて、親指を立てる。その表情を見て和みはしたけど、やっぱり不安は消えなかった。