年下ダーリン

「俺はね、こうやってりんと一緒にいる時間が、たまらなく幸せ」



翔……


「りんと目が合うだけでドキドキして…」



翔の手が私のぶらりと力が抜けていた手に触れた。
ビクッとした手を、優しく、大人みたいにゴツゴツした大きな手で包み込む。




「手が握ったときなんて、本当はいっぱいいっぱいなんだ」





自信満々で、
小学生のくせに大人っぽくふるまったりするのに、
手握るだけでいっぱいいっぱいなんて……




「…おこちゃま」


「はッ!?」


「やっぱ翔はおこちゃまだ」



私だけじゃないんだね。
いっぱいいっぱいになって、自分が自分じゃなくなって、
でも幸せなこの気持ちで溢れてるのは、
きっときっと私だけじゃない。



私はゆっくり翔に手を差し出した。
素直に思ったんだ。


『翔と手をつなぎたい』


さっきは握れなかった手も、
今の幸せに溢れた気持ちで、素直に握れる気がするんだ。