「……俺を、自分のものにしたかったんだって」

「え?」


「体だけのかんけーとかじゃなくて……ちゃんとした彼氏にしたかったんだと……」




紫音君はそう言って、ベッドに横たわった。




「……そうだったんだ」



だからその子は……あんなウソついたんだ―――

紫音君を……誰にも取られたくなかったから。