「梢、ちょっといい?」

家に帰ると、紫音君に呼び止められた。




「えっ?うん」


私は紫音君の部屋に入った。




「紫音君?……どうしたの?」


私はベッドに胡座をかいている紫音君に問い掛けた。




「俺さ……女妊娠させたって言ったじゃん?」


紫音君はそう言って、私に視線を向けた。