「兄貴ーなんか冷たくなった?」


「そんなことないよ」


「……そう?」




疑り深い目で奏多を見る紫音君。




「うん。梢にはもっと優しくなったけどな」


奏多はそう言うと、ニッコリ微笑んで私の頭を撫でた。




「はいはい。ごちそーさま」


紫音君はため息をつくと、部屋に戻って行った。