どの料理も美味しくて、思わず唸ってしまうほどだった。




「……奏多ってさ」


「ん?」


「いつもこんなに美味しいもの食べてるの?」


「はあ?」


「いや……私と結婚する前」


「ああ……まーな」


「ふーん」


「だけど、梢の作る料理の方が好きだよ」




奏多はそう言ってニコッと笑った。