Kissシリーズ・「天然のキス」

「キミだってその方が良いでしょ? 家でボクが待っていると思えば、頑張って働けるよね」

確かに…。

「キミって身の回りのことはズボラだし、ボクは家事のことが得意だし。相性ピッタリ♪」

「ケンカ売っているようにしか聞こえないわ!」

「え~心外だなぁ」

天使のような笑顔で、悪魔の毒舌を言いやがって!

「でも、絶対にボクはキミを離さないから」

握る手に力が込められた。

「ボクから離れようとしても、絶対に追いかける」

「…まるでストーカーね」

「愛の成せることだよ。勉強も、ね」

反論できないのが、悲しい。