メドゥーサがふと、目を開くと、辺りはすっかり闇に覆われていた。

もぅどのくらい寝てたんだろ…

目を擦りながら、ゆっくりと体を起こした。
静まり返った闇のなかがなんだか懐かしい…。

太枝から下りようと手を横にずらすと、サラサラとしたものが手に触れた。
眉を潜めたメドゥーサは、ゆっくりと視線を落とした。
すると、ノアの軟らかい髪がメドゥーサの手に触れていた。
ビックリしたメドゥーサは慌てて手を引っ込めた。

その拍子で、一気に動機があがった。
頭上で何やら違和感を感じ取ったノアは、一声小さく唸ると、ゆっくりと目蓋を開いた。