繋がれた天使〜Siori and Mitsuki〜



「…あ、さっきはゴメンなさい。

 バッグ持ってもらっちゃって。

 重かったでしょ?」



あすかが口火を切った。



「いつもこんなに荷物多いの?」



「…あぁ…これ…ね…」



あすかが周りを気にしながら
俺の耳元に顔を寄せてくる。


そして
内緒話をするように
小声で囁いた。



「…ボンデージと……

 下着が何着か入ってるの。

 ガーターベルトとか

 Tバックとか…」



居酒屋の雰囲気とは
まるでかけ離れた発言と、
耳に微かに触れた
あすかの唇の感触に

俺は…固まった。