次の日。
昨日のイライラを引きずったまま
俺は、仕事あがりに中古車屋に出向き、例のハチロクを契約してきてしまった。
アパートに帰り、それを告げると、栞は案の定戸惑っている様子。
なんだか一つ悪い事が起きると、どんどん流れが悪い方ばかりに行ってしまう気がする。
その流れを作ってるのは俺なのに。
それなのに、俺は栞のその態度が気に入らなかった。
「なんだよその態度はっ!?
せっかくハチロク契約してきてやったのに!!嬉しくないの!?
栞さ、俺にありがとう位言えないのかよっ!?」
栞の顔色が変わった。
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