「クソッ!見失ったか!」 MI6のヘリも、さすがに地下鉄の線路までは追っては行けない。 しばらく駅の周辺を旋回していたドボンだったが、予想外のシチロー達の行動にこれ以上の追跡を諦めざるを得なかった。 「まさか、あんな所に逃げ込むとは……これは別な手を考えなければならないネ……」 そんな捨て台詞を吐くと、ドボンはヘリを上昇させ、まだ騒ぎの収まらない駅を後にした。 .