「上手くいけば早く帰ってくるよ」 「?」 「だから、その間留守番頼むな?」 笑顔で言ってやると麻理亜もつられて笑みを浮かべてうん、と頷いた。 「いい子」 ご褒美と、キスを贈ると麻理亜は一瞬ビックリしていたがすぐに嬉しそうに頬を緩ませた。 久しぶりに訪れた父親の会社。 相変わらずデカい。 「敬夜様」 「葛城か」 「お久しぶりです」 俺を出迎えた男。親父の秘書で有能な奴。ピシッとスーツを着て、眼鏡に相変わらずだなと思った。