俺は寄りかかったまま麻理亜の姿を追う。秀司に薦められたものを真剣に見たり、自分で物色したり。 「これなんかどう?」 「むっムリですっ」 秀司が持ってきたビラビラの服を全力で拒否している姿は笑える。 こうやってゆとりある時間を過ごしたのは何時ぶりだろうか。心に余裕がある。 麻理亜を見ているだけで心穏やかにいられる自分がいるのに気付く。 「敬夜!」 秀司が俺を呼ぶ。 「どうした」 「ちょっと来いよ」 秀司が手招きするので仕方ないなと壁から離れ秀司の方に向かう。