「行ってからのお楽しみ」 えー、と言いながら麻理亜は楽しそうだ。楽しそうな麻理亜を見ていると自分も楽しくなる。 「終わったか」 「うん」 「じゃあ行くか」 ゆっくりと歩き出す。 途中生徒やら先生やらとすれ違ったが、普通だった。 麻理亜が遅く歩いているから俺達の間には距離が少しあったからだろう。 教師達の車は校舎の裏側にあって滅多に人の通りはない。早い先生はすぐに帰るから車の減りは早い。 「麻理亜、ちゃんとシートベルトつけろよ?」 「………前に乗せて大丈夫?」