甘い蜜




規則正しく背中が上下に動いている。近づいても全く起きる気配はなかった。


「無防備だな」


俺だから良かったものの、他の奴だったらどうなってたか。
今時のガキどもは油断ならない。


麻理亜は気持ちよさそうに寝入っている。なんだか起こすのは可哀想だと思ったけど、そうもいかない。
これが家だったらベッドに移動してそのまま寝かせてやるのに。


「………麻理亜」


ポンポンと軽く肩を叩く。
しかし反応はない。


「麻理亜、起きろ」


今度は揺すってみた。