一番近くにいたのは俺だ。 麻理亜の体の変化に気づかないなんて………… 子供が出来たことの喜びより己の不甲斐なさを責める。 「あら、男なんだから当たり前よ」 ねぇ?と麻理亜に同意を求める。 麻理亜は曖昧に返事をしながら俺を見つめる。 「敬夜さん、嬉しくない?」 誰かが言っていたな、妊娠したら不安になると。 俺は、首をふり腰を屈めていすに座る麻理亜と目線を合わせるようにする。 「勿論嬉しい。だってずっと欲しかったんだから」 ありがとう。と言うと麻理亜は安心したように笑みを浮かべた。