朝に比べると赤みも引いている。
「良かった……そうだ、腹空いてないか?」
半日近く眠ったままで水一滴すら飲んでいない。
本当は少し食べ物を入れて薬を飲んで寝かせるのが一番なのだが、俺は敢えて起こさなかった。
「そういえば……空いたかな」
「ん。じゃあ準備するから待ってな」
ついでに体温計を渡して計るようにいい、俺はお粥を温めに台所に。
温まったお粥の土鍋をお盆に乗せ、小皿とレンゲを一緒に部屋に戻る。
「熱、どんなだ?」
「38.0だった……」
「まだ、高いな」
だが、下がっているからこの調子なら明日には完全に下がるだろう。
俺はベッドの傍らにある小さな台にお盆を乗せて、寝ている麻理亜を起こす。
枕を立てて、寄りかからせた。
「あれ・・・敬夜さん、会社・・・」
「あぁ、休んだ。心配だし気になって手に付かないだろうからな。」


