私服に着替えて、放置していた携帯の電源を入れてみた。 「煩いな……」 げんなりと画面を見る。着信55件。逆に怖いと思う。 その大半が親父。そして、真理子。 真理子は一応俺の婚約者らしい。親父が勝手に決めたいいとこのお嬢様。だが俺は承諾していない、一方的な婚約者だ。実際会ったのも片手程。 それから、一部知り合いから。 俺は、親父達のは無視し、知り合いの方の番号を押す。 『もしもし』 「学」 『お、やっと出たな不携帯』 「うるせえ、色々あったんだよ。色々」