感情が高ぶりながらいつもより荒い運転をする。 警察に捕まらなかったのは奇跡に近い。 どんなに速く走って宥めようとしても、冷めることなくマンションについてしまった。 「………麻理亜…」 麻理亜がいるかどうか心配で早く帰ろうと思っていたのに、今は足取りが重い。このまま帰って、八つ当たりしないだろうか…… そんなことを考えても脚は勝手に動いていてあっという間に自宅前。 大きな溜め息をつく。 八つ当たりなんかするなよ、俺。 自分に言い聞かせ、ドアを開ける。すると、部屋の中から大きな物音が。