甘い蜜




「そいつが?」

「あぁ……大事な友だ」

「そうか………十分だ」


龍は薄く笑うと、車をチラッと見た。すると車からは他の男が出てきた。


「若」

「行け」


低い声で命じると、男は頷いて歩き出す。龍と呼ばれた男も後ろから続き、真っ直ぐ………真鍋がすむ家に。そして俺もそれを追うように歩き出した。


―――ピンポーン


真鍋の家は、思った以上に古びた家だった。こんなところに人が住んでいるのか、と思うくらいに。


「だ、誰だ」


ドア越しに、さっき電話をかけてきた男の声が聞こえてきた。


「真鍋さん、俺ですよ?期限、今日まででしたね?」

「っちょっと待ってくれ、まだ用意が……」

「期限は守りましょうよ」


ドンドンと男がドアを叩く。