「………共食いは…したくない」 ズーンと効果音が聞こえてしまいそうなくらいに麻理亜は落ち込んでしまった。からかうつもりだったのだが、ここまでの落ち込み様は予想外だった。 しまったな、何か元気付けるもの………とキョロキョロ周りを見渡すと、ある一点に目を留めた。 「麻理亜、まだクリオネ見るか?」 「………」 麻理亜はクリオネを見つめながら無言で首を振る。相当な重傷だ。 やれやれと俺は麻理亜の手を取ると、歩き出す。 「敬夜さん?」 「………いいから」 世話の焼ける娘だ。