リハビリの時間を除いてもかなりの時間麻理亜は自由に過ごせる。 しかし、歩けなく車椅子で動かなきゃいけないので、麻理亜はあまり外に出たがらない。 だから、きっと暇だろうと思う。俺がいないときは母さんが来ているみたいだがそれも毎日じゃない。 「漫画とか、小説とか持ってくるか?」 「んー………いい」 「?」 「いらないよ」 笑みを浮かべながら麻理亜は横に首を振る。 「………そうか」 「ん……こうやって敬夜さんが居てくれる時間があれば十分」 麻理亜は、俺を喜ばせる天才だと思った。