これを口に、音にしてしまったら麻理亜が起きなくなりそうなので胸の中にとどめておいた。 「暫く、離れる……」 離れたくないけれど、我慢。 やるべきことをやってくるよ。 でも、麻理亜はもしかしたらいやがるかもしれない。 麻理亜は優しいから。 だがな、俺は許せない。 一生、死ぬまで許せないだろう。 俺は立ち上がると、麻理亜の手をぎゅっと一回握ってから病室を後にした。 ――――――――― 麻生グループを潰す材料は思いの外沢山あった。 横領を隠蔽していたり、不正に情報改竄をしてたり………