それは4時間もかかった大手術で、医者には成功はしたが、患者が目を覚まさない限りなんとも言えない、と言われてしまった。
もしかしたら………目を覚まさないかもしれない、とも。
「………そんなの、嘘だろ?」
病室に移ってから俺はずっと麻理亜の側を離れなかった。
いつ、目が覚めるか分からない。それに麻理亜の側にいたかったから。
「早く、目を覚ましてくれ……」
早くその瞳に俺を映して……
ガラッと病室のドアが開くのが聞こえるが、誰かは確認しなかった。
「………敬夜…」
名を呼ばれ漸く顔を上げるとそこには心配そうな面持ちの親父と母さんがいた。


