「麻理亜」 「………なに」 麻理亜が俺を見る。しかしその目は光を映さず、いつかの姿に戻ってしまっていた。 「………話がある、と朝言ったよな」 ピクッと麻理亜が反応する。 「本当は、俺の口から全部話したかったんだが……」 あの女に先を越されてしまった。 「………あの人と、結婚するの?」 「……は?」 「じゃあ、私邪魔だね」 おいおい、何を言ってるんだ?聞いていただろう? まるで真理子さんと結婚するのを承知したかのように麻理亜はベッドから退こうとする。