結局連れて
行かれることになった。
この昔から馴染みの
アレクトはいつもこうして
俺に可愛い子を見つける度に
情報を提供してくる。
別にそんな情報流されたとこで
何するわけでもない。
だって女に不自由してないし。
黙ってても女は来るもんは来る。
ただ、
『あー、そーですか』って
聞いてるだけ。
で、
いつも勝手に連れ回される。
しかも今回は武器製作部だ。
別棟なのに。
めんどくせぇ。
でもまぁいいか。
暇だし。



「ほらほら!
ここに居れば出てきた時
よく見えるだろッッ!?」
「あぁそーね。
見えるわね」
「なんだよー!
釣れねーなー!」
「だってガキだろ!?」
「だから将来有望って
言ってんじゃねーか!」



噂をすれば
武器製作のラボの扉が開いた。



「あ!
出てくるかも!」



出てきたのは
数名の開発員だった。
その中に1人
ハニーブロンドのセミロングで
アンバーの瞳の
ちょうど俺の肩位か
もしかしたら
もう少し小さいかもしれない位の
少女が出てきた。



「見たか!?
今のだよ今のッッ!
可愛いだろ!?」
「あのちっこいのだろ?」
「そぉそぉ!」
「まぁ確かに将来有望かもな」
「だろー!?」