見ると、すごく笑ってる。

他の友達を作って
幸せに過ごしてる・・・。

そんなまどかとは裏腹に
私は暴力や暴言、冷たい視線を浴びる毎日。

「まどか・・・最低!!」

私を見捨てたまどか。

私を裏切ったまどかは今、幸せ。

確かに私も悪いけど・・・

ヒドイ。

信じれない・・・。

楽になりたい。

だけど、死ぬのが怖いんだ。

いじめ・・・。

なんで、そんなことをするのかな。

いつ、こんなこと終わるのかな?

「おーいっ松本♪
皆の分のランドセル、持って~」

「・・・・・は・・・い」

ランドセルを投げ渡された。

その中に、まどかの分もあった。

「・・・・・・やっぱり、うらぎられたんだ」

絶望の闇しか私の目には見えなかった。

皆・・・鬼に見える。

美しさも、何もかもない。

残るものは孤独、絶望。

その日の帰り、雨が降っていた。

傘をさして、トボトボ一人帰ってた。

遠くに笑い声が聞こえるだけだった。

ドンッ・・・・。

バシャッ!!

私は水たまりに転げこんだ。

「あっごめーん!!」

「あははははは!!
まどか最高♪」

まどか・・・。

とうとう、私に手のひらを返したんだ。

誰もかもが自分が大事。

そんな当たり前のこと・・・分かってたはずなのにね。

なんで?

まだ・・・信じてる自分がいる。