当時、私は学生でお水のバイトをしていた。

そこにお客様でやってきた2人組の男。

外でウェイターが客引きしているのにひっかかりご来店。

初めてのお客さんということで

女の子が次から次へと指名取り合戦を繰り広げている中

私も店長に言われてその席に座った。

「ひなちゃん、かわいい。」

そう繰り返したのは、若い方の"内くん"という男性。

見かけ若すぎて、まるで間違って飲み屋に入ってきちゃった子供。

きっと一時的な客だろうと、私はもう1人の大人の男性"橋ちゃん"に興味を示した。

稼ぎがあるほうがお客としての継続性は見込める。

私は橋ちゃんとばかりしゃべっていた。

ところが内くんは私に一目惚れをしたと言って

翌日またお店に来て私を指名した。

それから頻繁にお店に出入りするようになった。

はっきり言って私のタイプではないけど

お店の外や休日に会おうと言ってくるおじさまたちとは違って

必ずお店出勤前に会ってくれて同伴もしてくれる、面倒くさくないお客様だった。

友達に見られても若いので同伴とバレないとこもよかった。

好きと言ってはくるものの

エロおやじみたいに触ってきたりしない。

私はこの面倒くさくない関係をつなぎとめるため

お店の外でも何度か会ってあげようと思いついた。

私は毎週土曜日に六本木にモデルレッスンに通っていたのでお店を休んでいた。

その帰りに内くんに会うことを提案した。

内くんは車で片道1時間はかかる距離を快く迎えにきてくれた。

帰り道にファミレスによってただご飯を食べるだけ。

それでもうちくんは毎週迎えに来てくた。

そうして外で会ってても

私がお店に出勤しているときはお店にもきてくれてた。