醒め逝くY


街までタクシーに乗り、昔からある

地元の人もよく通うという料理屋へ行った。


彼はもともと宮古島出身なので、実家の

近所に馴染みの店はたくさんある。


しかし、私を連れてでは行くことは

できないので、自分の馴染みの店と

雰囲気が似ている店を探して

連れて来てくれたようだ。


彼は店で自分は宮古島出身だと言い

早々に店の人達と親しくなってしまった。


私は彼らしいその様子を眺めて

微笑ましい気分になる。