料理が運ばれてくると大希は私が 取りやすいように皿を並べ変えてくれ 私が岩魚を食べた事がないと言うと 『食べやすいように骨を取ってあげる』 と言って、綺麗に魚から骨を引き抜いて くれた。 私はそんな大希のちょっとした気遣いに もひどく感激していた。 しかしそんな私の気持ちは食事の後 彼の一言で暗く沈痛な思いに変わって しまった。