久しぶりに会った彼は、知り合った頃と

ほとんど変わっていない。


相変わらず浅黒い肌に、はっきりとした顔が

印象的だ。


「砂川さん、久しぶりですね。

まさか一緒に仕事をすることになるとは

思ってもみませんでしたよ」


明るい調子で話しかけてくる彼の笑顔に

私は一瞬、自分を忘れてしまったようになった。