醒め逝くY


「しょうがない・・・・・・」


私はゆっくりと目を閉じた。


私がだらだらと汗を流すので、ソファーが

湿って来た。


だけど私以外、誰が使うわけもないので

別に構わないだろう・・・・・・


「だけど、絶対に安心できる人生なんて

ないんだよ。安心できる愛もない」


急に強い口調の声が頭の中でこだました。


まるで麻衣みたいな言い方だ。


どこかに麻衣が居るのだろうか?