『私、染井吉野ではなく、あなたのサクラ色に染まるわ』





もうこんなにも、好き。




一度たりとも離れたくない。





『もう、離さない。白純美は俺のモノだからな』






ねえ、拓。




この約束を、私は破る気など更々無いわ。





例え、何があろうとも。




破る気は無くても、運命とは皮肉なもの。





こんなにも、好きで、好きで、たまらないのに。







禁断の運命を歩んでしまっている私でも、




貴方は好きで居てくれますか?







16回目の春─────

サクラ色に、恋をした。





          【続く】