咲いても、枯れても1~サクラ色~




『……なよ』



『え?』





語尾しか聞き取れない。




それくらい、小さな声で言葉を落とす。





恥ずかしそうに。





『もう、学校休むなよ』




なぜか顔が赤くなる。



ひねくれた海斗の口から出る、これが本音かしら。





そんな、暗に“会いたい”みたいなことを言われて、赤くならない人はないないわよね!!!!





何を考えてるのかしら。




ますます海斗のことが分からない。





『あわわわ……!!!!か、海斗…な、何を!!!!』




どうしようもなく、ただパニックになる。



言葉を放つ度に、この顔が赤くなる。




どうかしてしまう程に。