咲いても、枯れても1~サクラ色~





『それより、お前メアド教えろ』



『は?』





突拍子もない言葉を放つから、変な声を出してしまう。





『メアド?』



『そうだよ。お前、ぼけっとしてるから危ねえだろうが』




そう言って、早く、と私を急かす。



イマイチ理由が理解出来ないけれど、メアドを教える。





ほっとけねえんだよ、小さな声でそう聞こえたのは気のせい?







『おい』



『あんたねえ、さっきから“おい”ってうるさいわよ!!!!』





いちいち反応してしまう私も私かしら。




やっぱり海斗の言葉には、つい反発してしまって、無視出来ない。