『それより、お前メアド教えろ』 『は?』 突拍子もない言葉を放つから、変な声を出してしまう。 『メアド?』 『そうだよ。お前、ぼけっとしてるから危ねえだろうが』 そう言って、早く、と私を急かす。 イマイチ理由が理解出来ないけれど、メアドを教える。 ほっとけねえんだよ、小さな声でそう聞こえたのは気のせい? 『おい』 『あんたねえ、さっきから“おい”ってうるさいわよ!!!!』 いちいち反応してしまう私も私かしら。 やっぱり海斗の言葉には、つい反発してしまって、無視出来ない。