『なんだ~良かった!!ま、いつでも教えてやるからな』 『うん!!ありがとう』 この上ない程の笑顔を向けると、佑馬くんは嬉しそうに自分の席に座った。 まあ、隣なんだけれど。 佑馬くんが携帯でメールか何かをし始めたから、話す相手が海斗しか居なくなる。 一番後ろに居る海斗を瞳に映し、軽くため息をつく。 そして姿勢を前に向ける。 『おい』 『何よ』 姿勢を前に向けたのに、また後ろを向くはめに。 突然不機嫌な声が聞こえたから、ほっとけなくて。 案の定、その声の主は黒いオーラを放っていた。