『授業中、ジャマしないでよ?』



『それはこっちの台詞だし。まあ、お前小せぇから黒板は見えるけどな』





身長を突っ込んだな!!



別に良いのよ、拓に包んでもらえれば。




拓の広い胸元に顔を埋められれば。





なんて想像して、にやけてしまう。




学校には車で送る、と言ってくれたけれど、さすがにはずかしいからやめてもらった。





でも心配だから、と言って途中まで拓と来ている。





拓こそ車で送ってもらうべきなのに、ね。




拓の頑なな気持ちに、頼稜さんも酷く呆れた様子だった。





でも拓を一番に考える頼稜さんは「何かありましたら直ちにご連絡を」とだけ言って、許してくれた。