『白純美様、お美しいです』 『桃色は、白純美様にぴったりですね』 二人のメイドさんも、私のドレスをじっくり見ていた。 栗色でボブカットの髪の子と、藍色でゆる巻きで長い髪の子。 どちらも、同い年くらいな気がする。 この二人は、西条のメイドさんなのに私を優しく見てくれる。 昨日、初めて西条家の豪邸に入った時のような、“何故こんな人が”みたいな目で見ない。 それが、純粋に嬉しかった。