こちらを見つめる拓の瞳が、私を捕らえる。 水色と、黒を纏って。 『……誰なんだ?』 『え?』 うまく、聞き取れなくて、拓の方に席を移る。 隣に座って、拓の顔を見る。 尚、揺れている。 『もう一度、言って?』 少し間を置いてから、再び口を開く。 『さくらと…よく喧嘩をするというのは、誰なんだ?』 予想もしなかった、問い。 よく喧嘩する、相手。 ──────海斗。 なぜそんなことを聞くの? そう尋ねなくとも、なんとなく分かる。