『───さくらっっ!!!!!』 少し気にくわない顔で、私を見つめる。 あら、またやってしまった? 『あはははは…』 どうしようもなく、とにかく笑ってごまかす。 ……無理よね。 『さくらは、そいつが好きなのか?』 “そいつ” 海斗。 『そ、そんなあ!!!!あり得ない!!むしろ、大嫌いよ!!』 大嫌い? ま、そこまで、嫌いって訳じゃないけれど…。 むかつくだけで。 “好きじゃない”と主張するため、仕方ない。