「だから離れたくないんだ」

切なく言って、抱き締めてくる。

…ってちょっと待って。コレってもしかして…。

「…アンタさぁ、あたしが大学落ちるって思ってる?」

ぎくっ、と彼の体が固まった。

「……それで離れ離れになるって?」

「いっいや、それは…」

気まずそうに顔を上げる彼。

あたしはニッコリ笑顔を見せる。

「大丈夫よ」

「えっ?」

「だってあたしもアンタのこと、愛してるんだもん。一緒にいられる為なら、どんなことだって頑張ってやるわよ」

そしてあたしの方からキスをした。

「結婚なら、なおさら、ね?」