授業中、私は先生の話なんて全く聞かず、ずっと空を眺めていた。


私の席は窓側の一番後ろの席、授業中ボーっとしててもあまり気付かれることはない。


私は空を眺めながら、


舞斗は今、この空の下で何をしてるんだろう


とか、何を思ってるんだろうとかを考えていた。

そんな時、昨日のあの人のことを思い出した。


私を不良達から助けてくれた人。


昨日はサングラスをかけていて、顔はほとんど見えなかったけど、きっとカッコいい人なんだろうなって思った。


そんなことを考えていると、いつの間にか授業は終わっていた。


次の授業は移動教室だったため、私は筆箱を持って、春佳と一緒に教室を出た。