「…ごめん。」


「どうして謝るの?」


「いや…だって「遠慮しなくて良いんだよ?」


「だから謝らないで。」


「…分かった。」


そう言って、私達はベンチに腰掛けた。


でも、何だか緊張する。

今までは隣にいても、全然平気だったのに、付き合っちゃうと無駄に意識しすぎてしまう。


…とにかくなにも話さなかったら、重苦しい空気のままだ。


私は頭の中で、話す話題を探した。


「いっ、今、仕事ってどんな事してるの?」


「ん〜、雑誌の取材とかが多いかなぁ〜。」


「そうなんだぁ〜。」


「何?興味ある?」


「いや、別に……。」

「そっか。」